2022年度入試 合格者座談会


東京大学に見事合格したF君とS君に受験までの道のりをうかがいました。

インタビューに答える二人
左=S君、右=F君。
自己紹介

(F君とS君ははインタビュー当日に初めて出会ったのですが、短時間で打ち解けました)

佐藤佐藤潔先生、司会):それでは座談会を始めさせていただきます。

本日はお忙しい中お集まり頂いてありがとうございます。

今年東大の文系と理系の学部に合格した茗渓予備校の卒会生に来ていただいたわけですが、当予備校に現在通っている後輩たちに、この予備校に通って勉強をしたことでどのようにして合格を手に入れたかをぜひ伝えてください。

まずはそれぞれに自己紹介をして頂けますか。

S君:東京大学理科I類に合格したSです。桐朋高校出身です。

佐藤:S君は中学受験で桐朋に…

S君小学校からです。

佐藤:あ、小学校からなんですか。失礼しました。

F君:Fですけど、東京大学文科II類に合格しました。高校は暁星です。

佐藤:あなたは…

F君:僕は中学からです。

佐藤:ああそうなんですね。

S君:暁星だとY君って知ってない?

F君:あ、知ってる。

(※スキーで全国レベルの選手だそうです。S君はスキー部なので前から知っていたということで、その話題でひとしきり盛り上がる。)


受験勉強のきっかけ

佐藤:受験勉強を始めたきっかけって何か思い出せるものがありますか。

S君:僕は中3くらいから東京大学に行きたいと思ってて、一応毎年10人くらいが学校から東大に合格するのを知って、で、とりあえず校内でトップ10なり、トップ5なりを学校内でキープしようというモチベーションで、定期テストなんで頑張っていこうと思ってたんですけど。だんだんそれが追い付かなくなってきたのが、高2の冬くらいで、そこからはしっかりと、定期テストだけじゃなくて、入試に向けた勉強もしていました。

F君:僕の場合は、僕はもともと東京大学とか、そういうタイプじゃなくて、ぼちぼち勉強をしていて、定期テストではいい点を取りたいというのはあったので、その定期テストのための勉強というのをずっと高1の冬まではやってたんですけど。高2の春先に、ちょうど新型コロナウィルスが流行り始めて、2か月くらい休校になって、当然僕はその間全然勉強をしなくて、その間に(勉強を)やっている子っていうのはぐっと成績が伸びちゃって、そこで危機感を感じてですね。あと、僕は高3の6月までは部活があったんで、本格的になったのはその部活が終わってからですね。

佐藤:なるほどね、でも基礎はできてるんですよね。定期の勉強はちゃんとしてきてたんですよね。

F君:はい、定期の成績はそれなりに。


学習時間

佐藤:S君は英数国と物理・化学。で、F君は英数国と日本史、地理で受験したわけすが、共通テストだけに利用する科目の勉強はいつしてましたか。

F君:ふだんは、自分でプラスアルファの時間を取ることは全然していなくて…ただ、学校の授業は集中してました。授業中に真面目にやって、ある程度かたちを作ろうと思って。

S君:僕も地理はそんな感じですかね。(高3の)12月まではずっと授業だけでやってたんですけど、点が伸びなかったんで、教科書ベースで復習をして。教科書が意外と優秀というのに気づいて。

佐藤:教科書で勉強をして、それで共通テストはなんとかなるということですね。二次のための日本史とか地理は普段はどれくらい勉強をしていたのですか。

F君:まあ、日本史だけは好きで、自分でずっと勉強するっていうタイプだったから。高2から始めてずっとそのまま勉強をやったということですね。で、地理は学校の先生にいろいろ添削とかを頼んでて、で、その先生が1年間の記述の問題の構成を組んでくれてて、結構日本史と地理は家でやりました。

佐藤:日本史とか地理には毎日どれくらい時間を割いていた感じですか。

F君:毎日記述を解いていたわけではないんですけど、。基本的には一科目につき1、2時間は割いていましたし、少なくともどちらの科目にも1時間弱は使っていたとは(思います)。

佐藤: S君は物理・化学は普段は?

S君:ええと、高2までは、物理は教科書併用の簡単な問題集、「リードα」とかそういうものをずっとやって、で、化学も学校独自の問題集があって、そんなに難しいやつじゃないんですけど、それをやってと言う感じで。そこで、高2までに基礎を一応完成させたので、高3からは、自分で「(化学)重要問題集」とか「化学の新演習」とかを、一日、最初の頃は確か、平日だと、(物理、化学)それぞれ1時間ずつやってました。で、途中からは、休日はたぶん、それぞれ2時間やってましたね。

佐藤:やっぱり、それぐらいはやるんですね。そうすると単純計算で、高3になってからの一日の勉強量は、どうやったって5時間は切らないですね。

S君:まあ、5時間はしましたね。

F君:5時間は、僕は学校が3時に終わって、4時にここ(=茗渓予備校)に来て、9時まで絶対ここにいたんで、それで5時間は、いいところを狙う受験生だったら、やっぱり、5時間を切ってたら…

S君:平日で5時間は絶対やっておいたほうがいいですね。

F君:しんどいかなとは思うけど…


スマートホンの誘惑と効用

佐藤:スマホの誘惑とかはありましたか。

S君:僕の時(高2の時)はなんか、友達となんかYouTube見ながらとか、勉強をしてました。

佐藤:YouTubeを見ながらの勉強だけれど、勉強になりましたか?

S君:ええと、効率で言うと、3分の1ぐらい(の効率)です。

佐藤:あっはは。でもそれは高2の時ですよね。

S君:高2の時です。でもあの、高3の時もたまにYouTubeを見ちゃう時とかはあったんですけど、ま、3分の1が妥当なラインでしたね。

佐藤:高3で普通に勉強している時は、

S君:いじらないというか…

F君:いじらないですね。

S君:なんか、ちゃんと集中の状態に入れば、別にいじる理由もないというか。

佐藤:最初からよけておくというのとは違うんだね。

F君:僕は、それこそ、ここ(自習室)に来たら、なるべくスマホは見たくなかったというか、自分の視界に入れたくなかったんで。

佐藤:しまう感じ?

F君:そうですね。バッグにしまっておけば、わざわざ取り出さないし。

佐藤:スマホが横にあるだけで成績が上がらないという説もありますしね。

S君:ただ、今の時代は、コミュニケーションが大事だと思ってて。友達と色んな連絡をスマホで取り合うのは、結構、メンタル的にも大事なんじゃないかなと。

F君:たしかに、なかったらしんどいですね。

S君:(入試の)直前は、メンタルきついから、YouTube見たり。僕の好きなのは、お風呂の中で見たりとか、そういうのをしてました。

佐藤:息抜きにはあったほうが便利だってことだね。

F君:自制心があれば、勉強の時は見ないようにして…