プログレスとは?

プログレスの歴史は古い。『プログレス』の成り立ちと内容に関しては、著者のフリン先生と長谷川潔先生(元お茶の水女子大学教授)と高木代表の3人の鼎談を参考にしてください。(この鼎談のために、山口県津和野を訪れた日々のことが昨日のことのように思い出されます[高木先生談]。)

プログレス21 1960年の後半までに旧プログレスのブック6までが完成しています。その後、1999年に大改定がなされ、2003年からまったく新しい装いでプログレス21がブック1、2、3と毎年発行されてきました。当初は、ブック4以降は改訂しないことになっていましたが、高校生が使うブック4以降も新しいコンセプトで改定されたようです。

プログレスの斬新なところは、『プロシード英和辞典』や『プロシード和英辞典』を編集された長谷川先生もご指摘されているように、シチュエーショナル・グラマーを取り入れ、「聞く・話す・読む・書く」という英語の4つの技能を立体的に訓練できるというところにあります。最近の英語の検定教科書がすべてこの路線をとっていることからも、その先見性には驚かされます。

言葉はもともと音声が基本です。日本人が英語を不得意にしているのは、筆記中心の受験英語の影響で、こんな単純な事実を軽視してきたことに原因があります。英語を聞いたり読んだりするとき、いちいち日本語を介在させるのではなく、直接相手の話(speech)が即、音速で理解できなければ「使える英語」はとても身につきません。この意味で、語学学習の優れものの「CDリピーター」(ソニー創立者の一人、井深大氏の手になる)がプログレスに付随していることは幸運だったかもしれません。

また、このプログレスが東大合格に圧倒的な強みを見せていることも強調しておかなければなりません。東大合格者のおよそ3人にひとりがプログレスを使ってきたといいます。最近、競争相手の英語教材『トレジャー』を編集されている松井先生(かつてイマージョン英語教育で一緒に仕事をさせていただいていた)は、プログレスの先見性を高く評価されている。私たち茗渓予備校英語科のスタッフは、いずれのテキストにしろ生徒たちが早く国際基準に到達することを願っています。




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