総合学科や単位制など、新しいタイプの高校の教育内容や、開設による影響等を検討する「新しいタイプの高校における成果検証検討委員会」が都教育委員会に設置され、11月22日、一回目の会合が開かれた。
少子化の進行と生徒の多様化に対応して始まった「都立高校改革推進計画」は、平成9年の初年度から10年計画で策定され、来年で計画期間を終える。柱となる規模と配置の適正化、つまり統廃合による新規開設・改編については、23年度までを計画継続期間とし、新しいタイプの高校の設置は全部で49校と決まっている。
このうち22校がすでに開校し、来年開校の4校(忍岡、総合工科、青梅総合、浅草)を加えると、ちょうど折り返し点を越えることになる。都教育委員会では
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既設の学校の課題を整理して、これから開設される学校の参考にすること。
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成果の検証、課題の整理を通じて、新しいタイプを含めた今後の都立高校のあり方についての方向性を定めること。
の2点を委員会設置の目的とし、入学者選抜応募状況、進路(進学・就職)実績、学校運営連絡協議会による学校評価、生徒による授業評価、経営計画とその達成度、学校経営診断などについて検証するとしている。
さらに、昨年度から開かれてきた「カリキュラム検証検討委員会」、来年度設置予定の「教育改善検討委員会」の検討結果に加えて、大規模な都民意識調査を来年6月に実施して、現在の「改革推進計画」の次のグランドデザインを構想する予定だ。

メンバーに経済同友会から2名が加わる
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外部委員 |
椛蝌a證券グループ本社顧問 |
同前 雅弘 |
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鰍iULUX特別顧問 |
横山 善太 |
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国立教育政策研究所教育政策・評価研究部長 |
小松 郁夫 |
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日本大学商学部助教授 |
天井 勝海 |
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安田教育研究所副代表 |
平松 享 |
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公立中学校長 |
江東区立辰巳中学校校長 |
宇野 彰人 |
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世田谷区立弦巻中学校校長 |
橋本 由愛子 |
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北区立王子桜中学校校長 |
中尾 豊三郎 |
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国分寺市立第二中学校校長 |
三町 章 |
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あきる野市立秋多中学校校長 |
丹治 充 |
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教育庁関係者 |
学務部長(委員長) |
齊藤 一男 |
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指導部長(副委員長) |
井出 隆安 |
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人事部長 |
松田 芳和 |
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学校経営指導・都立高校改革推進担当参事 |
新井 清博 |
11月10日の教育委員会定例会では、検討委員会のメンバーに外部の有識者を増やすよう教育委員から申し入れがあり、経済同友会から同前雅弘氏と横山善太氏の二人が加わった。
同前氏は椛蝌a證券元社長で、経済同友会の「学校と企業・経営者の交流活動」で、中学校や高校への出張講義の経験が豊富。横山氏は鞄本航空元副社長で、同じ経済同友会で教育部門の委員を務めている。
外部委員はほかに、英国の教育改革に詳しい国立教育政策研究所の小松郁夫氏、全国初の不登校生の高校を開設した、前都立桐ヶ丘高校校長の天井勝海氏が参加。また、安田教育研究所から副代表の平松享が加わっている。
晴海総合はじめ6グループ13校を対象に
検証の対象となる学校は開設(改編)順に、晴海総合、飛鳥、墨田川、桐ヶ丘、科学技術、世田谷泉、国分寺、つばさ総合、新宿、芦花、足立東、秋留台、千早の合計13校。事務局では、来年3月までに卒業生を出す学校を中心に選んだとしている。
対象校を目的別の6つのグループ(1総合学科高校、2単位制高校、3進学型単位制高校、4進学型専門高校、5チャレンジスクール、6エンカレッジスクール)に分け、2グループで構成された3つの専門部会(第一部会;総合学科高校と進学型専門高校、第二部会;進学型単位制高校と単位制高校、第三部会;チャレンジスクールとエンカレッジスクール)を検討委員会の下に設けている。検討委員会はほぼ2ヶ月に一回ずつ、計7回の開催。来年12月には最終報告をまとめる予定だ。
22日の会合では、齊藤一男学務部長の趣旨説明に続いて、藤本龍夫改革推進担当副参事から新しいタイプの学校の設置の目的や概要について案内があり、その後対象校13校の学校長から各校の教育の成果や課題について、それぞれ約5分間の発表が行われた。学校数が多いため説明にかかる時間が長く、委員からの質問の時間はほとんど取れず、また質問もなかったが、最後に対象校の校長の一人が発言を求め、「総合学科では(都の)周辺地域に設置される学校が多いなど、計画の内容に分かりにくい点がある。教育委員会自身も計画について自己点検すべきだ」と申し入れた。