作家や俳優、ジャーナリストなどが輩出した早稲田大学の「一文」「二文」が姿を消すことになりそうだ。07年度から、現在の第一、第二文学部を、文学そのものを主に扱う文学部(仮称)と、作家や演劇人ら文化の担い手養成を目指す文化構想学部(仮称)の二つに再編する。これをきっかけに「文化の発信は早稲田からと前面に打ち出す」のが狙い。
新しい文学部は伝統的な文学を中心に受け継ぎ、文化構想学部は演劇や音楽、美術、映像など文化的な表現を学ぶ講座を特徴にするという。
現在の1学年の定員は一文が960人、二文が560人。200人を超える専任教員により1000近い講義が行われている。
学部再編後は、文学部が1学年600人程度、文化構想学部は同800人程度の定員を予定している。文学部教授会で3月中にも認められた後、今年6月の理事会で正式に決定する。
一文は1800年に創設された文学科が起源で、49年の学制改革にともない二文が発足した。二文は働きながら学ぶ学生らを対象に夜間部の授業を展開、近年は他学部の授業を幅広く履修単位として認めるなどしてきた。現在では昼間に通学する一般学生が社会人を上回っていることもあり、再編後は昼間部を基本とし、文化構想学部の一部で夕方からの授業を設ける予定という。
18歳人口の減少で、07年度には志願者数と入学定員総数が計算上は同数になる「大学全入時代」が来るとされる。大学間の競争が激しくなる中、各大学は学部再編を次々に打ち出している。早大はこのほか、同じく07年度から理工学部を先進、基幹、創造の三つの理工学部に再編。(朝日)