小学受験(お受験)の現場を経験したことのある小松公夫氏(一橋大学大学院)は、こどもの能力を次の7つに要約しています。
@ 推理能力(物事の関係性の発見) A 比較能力(相対性の認識) B 集合能力(全体と部分の把握) C 抽象能力(たとえば、重いと重さの理解) D 整理・要約能力(言語による、まとめる力) E 直感的着眼能力(これも日常的に鍛えられる) F 複合する能力(@の能力からEの能力をどのように組みあわせ、問題を解決するか)
こうして並べてみるといかにも受験のプロの考え方だなと思います。小松氏は、司法試験で有名なWセミナーの顧問や医学部受験の指導などを手がけなら、一橋大学大学院で法律の勉強を継続している向学の士です。
いわゆる出来る子、出来ない子は、こうした基準で序列化されていく。茗渓の現場でゼミの可能性を探っている私としては、果たしてこれだけで受験を語っていいものか日ごろから疑問に思っています。わが子の勉強をちょっと振り返っていただければ、わたしと同様な疑問を感じられないでしょうか。
一言でいえば、人のにおいがしないということです。確かに、優秀な官僚や医者や法律家になるためには、人並みはずれた能力が必要になることは間違いありません。そのための努力は大変なものでしょう。一部のエリートだけを選抜するのであればこうした理論付けだけで仕事ははかどるかもしれませんが。
予備校は知的訓練の場ではありますが、それは一部の才能の恵まれた児童のためだけにあるのではなく、いかに「いまの自分」から一味もふた味も違う「明日の自分」にアップできるか、出来る子というだけでなく伸びる子(次回さらに言及します)に育てていく場であるのではないかと私は思います。
時にはぐちっぽくなりますが、親御さんともども辛抱強く児童の自己開発能力を刺激し続けていきたいと念じています。