K I R I
 — 2018年 1月号

大学入学共通テスト

明けましておめでとうございます。

受験生にとってこの号が届くころにはセンター試験が始まっています。いままでの努力を信じて、日ごろの実力を爆発させてください。

さて、2021年1月から始まる「大学入学共通テスト」の第1回試行調査試験が昨年の11月に実施され、12月4日に出題された問題が公表されました。今回は、まじかに迫ってきた新テストへの取り組み方を考えてみます。

試行調査テストは、英語(今年2月に試行調査テストを予定)を除きほぼ全科目にわたり実施され、大学入試センターのホームページで公表されています。現中3生(来春4月には高1になる)や保護者の方々は、ぜひざっとでも目を通してみてください。

☆「共通テスト」の主な特徴

● 何といっても国語や数学Ⅰ・Aの記述問題が目を引く。国語は第一問で計3問の記述式問題を課す。問一は50字以内、問二は25字以内、問三は2文構成で80字以上120字以内。採点は膨大になるため民間事業者に任せ、センターがチェックする方法をとる。採点上の技術的問題があり、資料から解答に必要な最低限の情報を選び出し、要領よくまとめる問題。数学の問題は、Tシャツの価格と購入する人数などのデータをもとに、売上高を最大にする価格を求める問題。この問題の正答率はなんと、6.8%だ。数学の記述は問一で2問、問2で1問出された。公表された模範解答を参照されたい。現時点では正答率は出ていない。

● 問題文の量が相当増えていて、時間内に解けるかどうか問題になりそうだ。数学Ⅱ・Bは昨年対比で1.5倍になっている。記述式にとどまらず、思考力をより判断する問題が工夫されていることも原因と思われる。センターを内部から支えてこられたスタッフ(大学教授)は、日ごろから今のセンター試験でも十分思考力を測れる問題を吟味してきたと主張されている。

他にもいろいろ指摘できるが、今回の問題を見るにつけ、いままで以上に情報処理能力が問われることになりそうだ。時間内に、いかに多くの情報を取り込み答えを出すかという能力だ。優秀な官僚に不可欠な能力である。しかし、AIの時代、果たしてこれだけでグローバルな時代の流れに抗していける人材を養成できるのだろうか。今後、こうした試行調査テストをフィードバックすることで、広く議論が起こることを期待したい。今回の改革を推進してきた前中教審会長の安西祐一郎氏は、「激動の時代に必要な力を問えている」と多いに評価し、前東大副学長の南風原朝和教授は「記述式は(記述問題は条件に即して書くものだという)型どおりの解答を促す恐れ」ありと警告する。なお、英語はこの2月に試行調査テストが実施される。24年まで入試センターが作成する「読む・聞く」の問題も併用されるが、どんな試行テストが実施されるのかじっくり観察し分析したい。

☆どんな対策が必要か

まず、情報処理能力を高める訓練が必要になります。厳選した知識と論理的思考が求められています。茗渓予備校としては、英語はひとつ、4技能を総合的に指導できる方法を実践しています。また、どの教科学習にも必要不可欠な論理的思考力を小学生段階から訓練していく指導法を実践してみたいと考えています。