K I R I
 — 2019年 2月号

本試験たけなわ

センター試験も終わり、いよいよ本試験たけなわです。試験のあいだも茗渓予備校ではしっかりサポート体制をとっています。担当の先生と二人三脚で合格へ向けて韋(猪)駄天走りです。

2019年度の茗渓予備校のガンダンスは大幅に内容を更新しました。指導の基本方針は変わりませんが、2020年度から導入される共通テストへ向けた対策を前面に打ち出したものとなっています。新年度を迎えるにあたり、順次、皆さまにお渡ししていきます。

英語民間試験に分かれる対応

東京大学が昨年の7月に民間試験の提出は必須としないと公表したあと、京都大学や名古屋大学、東北大学などが同じような方針を打ち出した。一方、広島大学や大阪大学は民間試験の提出を必須としている。また、一橋大学は民間試験の結果と共通テストの双方を利用した入試を考えている。東工大は出願資格として利用し、セファールで「A2以上」を出願資格とするようだ。

私大の雄である慶応大学は、英語の民間試験も共通テストも利用しないとしている。一方の早稲田大学は、その両方を積極的に利用するスタンスを取っている。上智大学は全方式において、英語の民間試験結果を活用し共通テストを導入するとしている。もっとも上智大学の吉田研作教授(言語研究センター長)は英検協会と協力してTEAPを開発した中心人物だから当然とも言えるが。今度の「春の大学入試セミナー」で、できるだけ多くの大学の状況を報告したい。

東大が大学1年生に課している英語トレーニング

民間試験を使うか使わないかに議論が集中してしまいがちだが、入学後の語学教育がどうなっているかも見ておく必要がある。東大は教養学部前期課程の1年次に、理科生にはALESS(Active Learning of English for Science Students)、文科生にはALESA(Active Learning of English for Students of the Arts)という、英語によるライティングとプレゼンテーションを中心とした少人数授業を必修科目にしている。また、英語によるスピーキング授業としてFLOW( Fluency-Oriented Workshop)も必須科目としている。どこの大学も、生き残りをかけて、英語教育の重要性を十分に認識しそれに対応しているはずである。

私のささやかな語学修行

私が大学に入ったのは、ちょうど前の東京オリンピックのころである。仏文ということもあるが、フランス帰りのT教授は、開講一番、2万語ほどを収録した白水社の仏和辞書を渡し、これを覚えてくるようにと言った。唖然としたが、教授会でもカードをかざして単語を覚えていたという強者であることは後で知った。大学院の授業でT氏は独文の生徒にはドイツ語を使ってフランス語を教え、英文科の生徒には英語を使ってフランス語を教えていた。もう一人のK助教授は、当時としては最新の教授法であるダイレクトメソッドを駆使し、ソニーのテープレコーダーを使って徹底して音声重視の教え方を実践していた。わたしたちは、日仏学院だったと思うが、そこのフランス人教師に頼んで大学に来てもらい、イヨネスコの演劇指導を通して生きたフランス語を覚えていった。今でいえば4技能の実践である。

大学院の頃から大学でフランス語をしばらく教えていたが、いまではまったく縁がなくなり、錆びついてしまっている。英語も使わなければ錆びついてしまうだろう。もともと語学の習得は4技能を一体化したものとして日々鍛えていくものである。