K I R I
 — 2019年 8月号

共通テスト関連の気になるニュース

夏期講習真っただ中ですが、学習計画は順調に進んでいますか。梅雨明けとともに連日、猛暑が続いています。くれぐれも体調には気をつけてください。

先月号では、2021年1月から始まる共通テストの英語リスニング編に触れましたが、今回は共通テスト関連の気になるニュースを辿ってみることにします。

英語民間試験反対署名8000人(朝日)

導入に反対する大学教授らが、活用の中止などを求めて野党の衆参議員計11人に請願を提出した。大学や高校の教員ら約8000人分の署名を添え、「公平性や公正性の問題が解決できていない」と訴えた。

TOEIC実施9か月前の離脱

大学入試の総合型選抜(現在のAO入試)、学校推薦型選抜(同推薦入試)、一般選抜の実施時期に合わせる形で大学入試センターが要求する日程や方法で折り合いがつかなかったという。共通テストでTOEICを受験する意思を示した高校生は全体の1.8%(延べ2万2千人)だった(文科省調べ)とは言え、決定が遅すぎた。

英語民間試験「詳細が不明確」全国高校長協会が要望(朝日)

萩原聡会長(都立西高校長)は「高校は、民間試験が来年度に実施されるにもかかわらず、まったく先が見通せないほどの混乱状態だ。仕組みを設計した文科省が責任を持って一刻も早く事態を収拾してほしい」と要望している。

※先日、英検協会から高校を通して生徒に渡された実施要項を見ましたが、いろいろ不測の事態が起きなければいいなと案じています。

数学の文章解答見送り大学共通テストの記述問題(日経)

大学入試センターは7月12日までに数学で検討していた短い文章で解答する記述式問題を初年度は見送る方針を決めた。当初決めていた3問すべてで、数式だけを書かせる方式に変更するという。いままでの2回にわたる試行試験で正答率があまりに低かったことが要因とみられる。因みに、2回目の試行試験では、記述問題(あ)の正答率は5.8%無解答は17.3%、問(い)はそれぞれ10.9%,44.5%、問(う)は3.4%,62.0%でした。これでは、確かに全国規模の試験では使える代物ではないでしょう。

NHKの報道に対する大学入試センターの対応

去る7月12日のNHKのニュースにおいて、共通テストから導入される記述式問題の採点に関して、文科省が「学生アルバイトを認める方針」を固めたとの報道があったことに対し、次のような文書を出している。

<(採点者については)少なくとも、厳正な審査を行って採点の適性がある採点者を採用すること、採点者に対して事前に十分な研修を行うこと、複数の視点で組織的・多層的に採点を行う体制を構築すること、等を求めていく予定です。山本センター理事長>

この1か月余りだけでも、これだけの懸念等が噴出してきています。当初からある程度予測危惧されてきたことですが、受験生の不安をすこしでも払しょくすることが求められます。