K I R I
 — 2019年 6月号

「第2回大学入学共通テストへ向けた試行試験」を解く(英語リーディング編)

第2回目の大学入学共通テストへ向けた試行試験を解いてみました。今月号はここで英語(リーディング編)を、そして『JUKEN』で国語(現文編)を報告しておきます。国語は、茗渓予備校の国語科の顧問であり、『思考力問題の研究-共通テスト対策』(旺文社、全国大学入試問題正解別冊)の国語編の著者である大川先生にお願いしました。

英語は、原則として民間業者の資格試験を使うことになり、そのせいかどうか従来の、発音・アクセント問題はなくなっています。さらに、語彙・文法・語法問題、語・語句整序問題、会話文完成問題などが姿を消し、ほとんどが読解(内容一致)問題一辺倒となりそうです。

以下が、各設問の概要です。

大問1 A 英語クラブの歓送会について  2題 4点
    B 姉妹都市の学生たちとの交歓会への呼び掛け 3題 6点
大問2 A 料理クラブの話 レシピの読み取り 5題 10点
    B 教室への携帯電話の持ち込みに関するディベート 5題 10点
大問3 A 交換留学生から見た日本の学園祭 2題 4点
    B 鉢植えのベゴニアの隠された意味 3題 6点
大問4 楽しい読書習慣 二人の意見 新形式の設問あり 5題 16点
大問5 アメリカ・ジャーナリズムの革命児に関する記事のまとめ 4題 20点
    新形式=6つの選択肢から正解の数だけ選び出す(正解数は指示されず)
大問6 A 女性パイロットはアジアのパイロット不足を救えるか 4題 12点
    B イエローストーン公園の狼とエルク(鹿)を巡る環境問題 4題 12点

80分でこれだけの読解問題を解かなければなりません。語彙レベルは下がっていますが、速くしかも正確に英文を読み取る力が要求されます。各設問の問いに対して、理路整然と論理的に推理していく力が求められます。事実と意見を腑分けしながら情報をすばやく処理する、いわゆる情報処理能力の差が合否を決めることになります。

では、このような問題に対してどのように対処していけばいいのでしょうか。難度の高い語彙にこだわらず、基本的な単語やイディオムは、しっかりその使い方まで含め習熟しておく必要があります。単に、語彙集で覚えるだけではなく、実際の英文(200語~500語程度)を数多く演習しておくことを勧めます。

留意点

(1) 読解一辺倒の問題とはいえ、文法の学習をおろそかにしないことです。英文を正確に読み取るには、高校英文法といわれるものを徹底して理解しておくことが基本です。英語脳のOS作りと言えます。

(2) 語彙ノートを作り、知らなかった単語やイディオムを書き取ったり類語や反対語などを図解して、日々語彙力を高めていくことが大切です。自分だけの、持ち歩き出来るノート(雑記帳風な)を有効に活用しましょう。

(3) よく国語の現文の読解にあたって、「木を見て、森を見ていない」と注意を受けますが、毎日使っている日本語とは違います。木を見て(=1文1文を正確に理解し)、かつ森を見る(=パラグラフリーディングで英文全体の流れを把握する)ことを励行してください。

新企画

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