K I R I
 — 2018年 4月号

いよいよ新年度を迎えました。君たちの先輩は受験という大きな人生の節目を乗り超えていきました。こんどは君たちの出番です。新たな目標に向かってチャレンジしよう。

今月は、2021年1月から始まる大学入試共通テストの英語の民間テストと今年の中学入試の話題を取り上げます。

英語で使われる民間テストが決定されました。
すでにご存じでしょうが、以下の民間テストが文科省(大学入試センター)から認定されました。
  • 「ケンブリッジ英検」(ケンブリッジ英検機構)
  • 新方式の1日完結型「英検」(英検協会)
  • 「TEAP」及び「TEAP CBT」(英検協会)
  • 「IELTS」(ブリティッシュ・カウンシルと英検協会の共同運営)
  • 「GTEC」(ベネッセ)
  • 「TOEFL」(米ETS)・「TOEIC」(国際コミュニケーション協会)
現行の英検は4技能を1回の試験ですべて評価するものではないということで選考から外されました。新方式の英検は、①公開会場実施、②1日完結型(従来の一次二次という形を取らない)という方式を指す新しい英検です。英検協会によれば、問題構成や級認定、技能別スコアは同じだという。あくまでも4技能を1回ごとに完結させることにこだわった結果です。茗渓ではスピーキングの要素を取り入れた4技能一体の指導を旨としています。

問題点 ①全国で実施できるのは英検とベネッセのみ。②受験料がかなり高額になる(1回1万円を超えるケースが多い。大学入試センターの資料を参照)。③東大は、民間試験は公正性公平性に欠けるなどの理由で不参加を表明。西日本新聞の報道によれば九州の多くの国公立大学でも参加するかどうか躊躇しているという。※茗渓予備校のホームページに英語部のブログを設け、現在英語に関するニュースをどんどん発信しています。

今年の中学入試を新しいタイプの入試を軸に見てみる。
まず簡単に今年の中学入試を概括してみます。3模試(首都圏模試、日能研、四谷大塚)ともに受験者数が増加しています。首都圏における大学入試の厳しさが保護者に喧伝されているのか、大学付属校の人気がすさまじい。早慶、MARCH、学習院系など。最近は付属校でも他大受験ができるケースが増えており、日大系や東海大系も増加しています。

英語力を伸ばしてくれる大学が人気を博しています。また、帰国生が多い学校や多様な海外研修がある学校が注目されています。私も英語で中学入試を受ける生徒(帰国子女ではなく英検は最終的に2級を取得)を今年担当しましたが、英語の問題は英検4級3級程度のレベルから大学入試レベル以上のものまで実に多様です。現時点では三大模試で測れるものではなく、個別に対応していくしか手はありません。2020年度入試で文科省が声高に唱えている「思考力」「表現力」重視の教育方針は、中入試にもさまざまな影響を与えています。例えば、光塩女子学園「総合」では、『日本の橋』(五十畑著)の序文を読ませた設問。前半は「土手の模型」の実験を基に理科的な6つの設問。後半は新井白石の『東雅』や明治の『米欧回覧実記』などを踏まえて自分の考え、意見を述べる8つの設問。すごい。