2020年度以降の大学入学共通テストにおいて採用される英検やTOEICなどの民間英語試験について検討している東京大学の「入学者選抜方法検討ワーキング・グループ(WG)」は、その活用可能性について以下の3つを提案した。
  1. 出願にあたって認定試験の成績提出を求めない。
  2. 認定試験をめぐる諸課題への対応について文部科学省ほか関係機関からの具体的かつ詳細な説明を受け、十分に納得のいく回答が得られたらその時点で認定試験の活用可能性について検討する。
  3. 認定試験のA2レベル以上の結果を出願資格とするが、一定の条件のもとに例外を認める余地を残し、可及的速やかに具体的な要件を定める。
WGとしての優先順位第1位は(少なくとも当面は)「出願にあたって認定試験の成績提出を求めない」であるとしている。理由として、もし仮に英語民間試験を東大入試に採用すると、これまで出願段階においては勘案してこなかった「成績評価」という新たな要素を英語という特定科目についてのみ付加することを意味し(現行のセンター試験は「本学が定める教科・科目の全てを受験」していることのみを出願資格要件とし、一定水準以上の成績を収めていることは条件とはしていない)、これまで出願要件を満たす「すべての者に門戸を開」いてきた同校にとって大きな方針変更になるからである、としている(詳細:東京大学)。


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