今回は茗渓予備校での中学から大学受験に至るまでの英語指導について基本的な考え方をお話ししたいと思います。茗渓予備校の指導は各生徒さんの目的とレベルに合わせて個別のカリキュラムを組むことが最大の特徴です。英語学習初心者の中1の生徒さんでも、大学受験準備を本格的に進める高3の生徒さんでもこの点に変わりはありません。

大学受験からの逆算

志望校合格に向けては、高3の9月から志望大学の赤本研究を本格的に始めることが理想的です。そのためには何をいつまでにどのように準備していけば良いのか「逆算」する形でご説明します。

志望大学の赤本研究(高3の9月から入試直前まで)

志望大学の赤本(大学・学部別の大学入試過去問題)を研究することによって入試傾向の把握・自分の弱点の把握・問題形式に慣れる・解き方の研究といった「実力養成」のための演習を行います。大学受験準備の「最終段階」と言えます。

茗渓予備校では、担当の先生が生徒の目的・レベルに合わせながら様々な方法で演習を行います。また、この時点での赤本の出来具合、弱点や課題点を見ながら必要な教材を指導の中に取り入れていきます。このように、この時期の指導は、赤本のフィードバックに基づいた教材を使いながらの演習指導が中心になります。教材は担当講師が生徒各人の志望大学や到達状況に応じた最適なものを選びます。

実際にはもっと早い時期に赤本に取り組み始める生徒さんもいますが、高2の1年間、あるいは高3の1学期に赤本を解いた場合、難しすぎてまったく手も足も出ない人もいるでしょう。これはある程度当然のことで、大学入試問題はそれだけ難易度の高いものです。現在の自分の実力と入試問題の難易度との間のギャップを埋めていけばよいことですのでこの時点での出来不出来は気にしすぎないようにしてください。最初は問題を解かずに、まずは過去問の傾向分析だけをすることも有効でしょう。「長文が多いなぁ」「意外に文法問題は少ないな」「自由英作文難しそう」といったことがわかるだけでも、これから何をどのように準備すればよいのかについてのヒントになりますから大きな収穫です。赤本を具体的に研究できる英語力を身につけるためには高3夏以降までかかるケースが多いようです。

赤本研究のためのブリッジ教材(高3の4月~夏休みにかけて)

高3の4月になると志望大学がかなり具体的になってきます。担当講師は志望大学に応じてカリキュラムを作成し教材を選びます。例えば国公立大や早慶でしたら1000語を超える超長文問題やエッセイ(自由英作文・課題について80語~150語で意見を書く)が出題されますし、中堅大学になるとやや短めの長文が出題されたり、エッセイは出題されないが和文英訳は出題される等、また各大学の特徴を考慮しながら生徒さんが赤本の研究ができるための準備を目的としたブリッジ教材を使った指導を行います。

基本的な英語学習・学校教科書の先取り学習(中1~高1)

中1から高1までは学校教科書をメインに据えた先取り学習を行います。高1までの学習を順調に終えれば先にお話ししたように「高校英語の総仕上げ」や「赤本研究のためのブリッジ教材」に進むことができます。そしてその後は「志望大学の赤本研究」を始めることができるでしょう。また、茗渓予備校は英検準会場に指定されていることからわかるように英検指導にも力を入れています。通常の指導でも英検過去問題を使った長文読解演習やリスニング演習等、英検に対応できる指導を定期的に取り入れています。この先取り学習と英検対策の効果で、中3で2級を取得する生徒さんも多数いらっしゃいます(英検2級は一般に高校卒業レベルとされています)。中1から高1まではしっかりとした基礎力を作りながら着実に先取り学習を進めていくことです。

まとめ

ここまで高3の9月からさかのぼる形でお話ししましたが、これは1つの理想的なモデルケースと言えます。これよりも早く進む生徒さんもいれば、どこかの時点で知識のとりこぼしがあるため、弱点を補うために時間がかかるケースもあります。また、推薦合格を狙う生徒さんは高2以降も教科書の学習の比重がより多くなるでしょう。茗渓予備校は生徒さんの目的とレベルに合わせて、担当講師が個別で最良のカリキュラムを組みます。さらに詳しい内容については各担当講師に相談してみてください。


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